九州電力玄海原発3号機(手前)と4号機=東松浦郡玄海町(2016年11月撮影)

 九州電力が来年1月上旬を目指していた玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の再稼働について、2月以降に遅らせる方向で調整していることが22日、関係者への取材で分かった。神戸製鋼所の製品データ改ざん問題で調査が必要になったため。3号機と同時に審査に合格した4号機は来年3月の再稼働を計画していたが、連動して遅れが出る可能性もある。

 九電は原子力規制委員会の要請で再稼働審査に合格した玄海原発3、4号機と、再稼働中の川内原発1、2号機(鹿児島県)について、神戸製鋼の製品が使われていないか調査。玄海原発では原子炉格納容器の鉄筋や、重要施設の溶接材などに神戸製鋼の製品が使用されていたことを確認した。ただ、いずれも不正が確認された工場とは別の工場で製造されており、品質に問題はないとしている。

 玄海3号機を巡っては、2017年1月に規制委の再稼働審査に合格し、4月には佐賀県などの地元同意を得た。設備設計をまとめた工事計画や、運用ルールをまとめた保安規定の認可といった手続きも終了している。

 再稼働前に機器や設備の性能を現地で確認する使用前検査中。再稼働の遅れに関し、佐賀県の副島良彦副知事は「所定の強度や安全性の担保は必要。早い遅いの問題ではなく、安全第一という県の姿勢に変わりはない」と述べた。玄海町の岸本英雄町長は「神戸製鋼の問題を厳しくチェックしているようだったので想定はしていた。安全面を徹底してもらっていると考えている」と話した。

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