佐賀県は22日、県史跡「佐賀城跡」の一部である佐賀城本丸跡(佐賀市城内)の発掘調査現場から、ドラム缶や木材、机、電線などのごみが埋められた穴が2カ所見つかり、礎石など遺跡の一部が壊されていたと発表した。

 文化財課などによると、ごみが埋められていたのは敷地南東部で、「長局(ながつぼね)」と呼ばれる女性の居住区画があったとされる場所。10月18日から同20日までの調査で見つかった。

 現在の地表から約1~1・5メートル掘り下げた地点で、穴の大きさは縦5メートル横4・5メートルと、縦3・5メートル横3メートル。埋められていたごみは約2立方メートルあった。2002年5月製造のビール缶があったため、県は廃棄時期をそれ以降から佐賀城本丸歴史館が開館した04年までの間と推測している。

 当時は公園整備や建設工事中だったため、工事関係者に聞き取り調査したが、投棄は確認できなかった。文化財保護条例や廃棄物処理法に違反する行為だが、不法投棄した人物を特定できず、時効も過ぎているため、被害届は出さないという。文化財課の担当者は「本丸御殿の姿を解明する調査目標への影響はないが、再発防止に取り組みたい」と話す。

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