伊万里松浦病院の移転に伴う病院新設を承認した長崎県松浦市側の地元医師会などによる会合=長崎県佐々町

 伊万里市山代町の伊万里松浦病院の長崎県松浦市への移転問題で、松浦市側の医師会や病院関係者らによる調整会議が20日夜あり、新病院の開設に関する案を承認した。移設に向けた主な課題がクリアされた形になり、伊万里市側は今後、診療所機能の存続を求めて病院の運営法人と協議に入る。

 独立行政法人地域医療機能推進機構(本部・東京)は長崎県に病院の新設を認めるよう求めているが、松浦市を含む「佐世保県北医療圏」が病床過剰地域のため、現状では許可を得るのが難しい。このため特例措置で認められるよう、圏内の病院関係者らと他の医療機関の病床数を減らすなどの調整をしてきた。

 20日の会議で調整案が承認されたことを受け、長崎県の医療審議会は12月中にも知事に特例を認めるよう答申する見通し。県は答申を踏まえて国と協議し、病院開設に関する認可を判断する。

 機構の宇口比呂志理事は会議後、「答申が出た段階で伊万里市に報告に行き、移転後についての考えを示したい」と話した。

 伊万里市の塚部芳和市長は機構側に対し、移転の場合は現在地に診療所機能を存続するよう求めている。移転が確実になったことを受け、塚部市長は「機構から報告を受けた後、最低でも診療所機能を残してもらうという方向で協議を進めていきたい」と述べた。

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