峰達郎唐津市長

 唐津市は21日、峰達郎市長が姉妹都市の韓国・麗水(ヨス)市内に建立された慰安婦像を巡って日韓関係の悪化を懸念する親書を朱哲鉉(チュチョルヒョン)市長に渡していたことを明らかにした。交流継続を望みながら、2015年の日韓合意の履行を求めている。

 親書は「一方的な主張を歴史的事実として刻まれた碑文は、歴史の直視ではなく単なる日本批判につながるのではないかと懸念する。これから未来を生きる者たちの友好交流に、影を落としかねないと危惧する」としている。

 今月1日、唐津くんちに合わせて訪問した副市長らの麗水市代表団に、峰市長が朱市長宛ての封書を手渡した。20日に麗水市に派遣している唐津市職員から「市長に届けられた」と報告があり、親書を公表した。

 麗水市には今年3月、李舜臣(イスンシン)広場そばの公園に市民団体「麗水平和の少女像建立推進委員会」によって少女像が建てられた。10月には市立三一(サムイル)中学校にも生徒会の募金活動で建立された。

 9月下旬に韓国で姉妹都市締結35周年記念式典があり、峰市長らが出席。その前後から唐津市に対し「訪問・友好関係を中止せよ」「訪問は税金の無駄遣い」などの意見が多数寄せられていた。日本会議佐賀唐津支部が意見書を提出、市議会でも「碑文に問題があれば訂正すべき」といった声があった。市は中学校での建立を受けて対応した。

 市交流文化スポーツ部は「市としてはこれまで通りに対等な立場で交流を続けたい。両市の信頼関係が構築されているからこそ、冷静に意見交換をしながら両国間の困難な状況を乗り越えていきたい」と強調した。

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