漏水が発覚し、開業が来年5月以降に延期されたタクア=多久市北多久町

 漏水発覚で開業を延期した公設民営の温泉保養宿泊施設「タクア」(旧ゆうらく、多久市北多久町)について、多久市が、漏水の補修工事中に生じる運営会社の経費を補償する検討を始めたことが20日分かった。市はタクアの開業に合わせた市老人福祉センター「むつみ荘」(北多久町)の移転も延期することを決めた。

 市や関係者によると、漏水の原因とみられる男女大浴場や屋内プールの大規模な補修工事は、1億4900万円の予算で来年4月27日までに終える予定。運営会社の長崎環境美化(長崎市)と子会社タクア(多久市)が14、15日に市側に営業ができないとして工事期間中の補償を要求した。人件費や光熱費、リース代など数千万円に及ぶ経費の肩代わりを求めている。

 昨年6月に市と2社で結んだ契約では人件費や設備投資費など運営経費は運営会社側が負担すると明記している。ただ、補償は施設の漏水対策の遅れを理由に求められており、市側は弁護士と対応を協議、予算化を検討している。同社は工事終了後の開業時期を未定としているだけに、相次ぐ公金投入に議会で論議を呼びそうだ。

 老朽化でタクアに来年2月に移転する予定の「むつみ荘」に関し、タクア側は漏水の補修工事のため「高齢者のレクリエーションサービスに対応できない」と市に通告した。このため当分、市役所近くの現地で市社協が運営を継続する。市は移転に向け6千万円かけて高齢者サービス用の追加工事をしていた。

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