定例会見で2期目の去就や諫早湾干拓事業などについて答える山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は20日の定例記者会見で、諫早湾干拓事業の開門問題を巡って来佐した斎藤健農相が船から有明海を視察したことを評価する一方、国に対して引き続き開門調査を求める考えを強調した。県立高校の学習用パソコン(PC)を入学時の1人1台購入から無償貸与にする方針転換については、11月定例県議会での議論を注視する意向を示した。

■諫早干拓開門問題

 -先週、来県した農相は「開門によらない基金の解決」を強調した。開門を求めている県としてこれからどう進めるのか。

 知事 自民党政権になって大臣が(有明海視察で)初めて船に乗り、同じ目線に立って海の厳しい状況を分かってもらったのは非常に良かった。今回はストレートに開門調査の要請はしなかったが、有明海の改善のために開門調査が必要との考えはいささかも変わっていない。宝の海を取り戻すミッション(使命)に対し、できることは何なのか協議をやっていくべきだ。

■高校学習用PC

 -県立高校生のタブレット型学習用パソコンを購入から貸与へ変更する方針が示されたが、考えを聞かせてほしい。

 知事 ICT(情報通信技術)先進県であるが故に、検証して見直しが必要ならしっかりするべきと指示していた。教育委員会との協議の中で、保護者負担が(購入ではなく)オプションだけで回っていけると整理した。11月議会に予算を出そうと準備しているので議会の皆さんや多くの県民の意見を踏まえ、不断の見直しの姿勢とICT教育先進県の矜持(きょうじ)を持ちつつ頑張っていく。

■知事任期残り1年

-知事の任期があと1年2カ月となった。2期目を目指して出馬するのか。

 知事 足元をしっかり見据え、将来の佐賀県を見ながら頑張ってきたが、残り1年の任期の中でやれることもまだあると思う。今は目の前のさまざまな事業をしっかり進めることに注力したい。さまざまな国政課題も鋭意取り組んでいて、県民の皆さんと話をすることに全力を尽くす。

 -官邸が推す候補と争い、保守分裂になった知事選から3年たった。官邸との関係はどのように感じているか。

 知事 そこで苦労している実感はほとんどない。(知事選は)出馬の表明が極めて遅かった中でさまざまな混乱が生じたとを聞いていて、その後は多くの国会議員と非常に親しく、そしていろんなパイプも機能している。問題があるとは全く思っていない。

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