佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関連し、佐賀県の山口祥義知事は20日の記者会見で、12月に熊本県の演習場などで実施される日米共同の実動訓練の際、副知事らが米軍機に体験搭乗する方向で検討していることを明らかにした。安全性への不安が高まる中、情報収集が目的としており、県関係者がオスプレイに乗るのは初めてになる。

 訓練は12月8~20日、熊本県の大矢野原演習場などで、連携強化や戦術技量の向上を目的に、陸上自衛隊の約350人と米海兵隊の約400人が共同で実施する。訓練移転の一環で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のオスプレイが最多で4機参加し、山口県の岩国飛行場を拠点に飛来する予定。

 防衛省から県に体験搭乗の案内があった。県は訓練期間中の13日、池田英雄副知事や坂本洋介政策部長らを派遣し、熊本空港に隣接する高遊原分屯地から乗り込む。ルートや搭乗時間などは調整している。

 オスプレイは国内外で事故や緊急着陸が相次いでいる。会見で山口知事は自らが搭乗しない理由について「国に安全性の説明を要請している段階であり、私自身が乗り込むことは(安全性をアピールする)強いメッセージ性を持つのではないかと判断した」と説明した。県企画課は「デモフライトで外側から騒音などは確認しているが、乗ってみることで新たな気づきがあるかもしれない」と搭乗目的を話し、安全性の確認は否定した。

 配備計画では2016年11月、米軍機1機によるデモフライト(試験飛行)が佐賀空港周辺で実施され、地元住民や漁業者、市民らが騒音などを体感している。

このエントリーをはてなブックマークに追加