唐津市産黒イチジクのソースに、吉野ヶ里町産蜂蜜のアイスを添えたスープスイーツ

伊万里市産の長粒米「ホシユタカ」や武雄市産レモングラスなどで仕上げたカクテルスイーツ

嬉野市産抹茶のクリームなどを詰めたミニャルディーズ

白石町産レンコン、有明海産芝エビ、唐津市産ニンジンを使った「bento」

 23日に佐賀県内を特別運行するJR九州の観光列車「或(あ)る列車」のスイーツコース料理に、県産食材がメインで使われている。佐賀牛やみつせ鶏、嬉野抹茶などのブランド食材だけでなく、有機栽培のレンコンやニンジンなど約20種類を採用。販路拡大につながると生産者の期待が高まっている。

 コース料理は、軽食の「bento(弁当)」、佐賀牛のビーフシチュー、吉野ヶ里町産蜂蜜や武雄市産レモングラスを使ったカクテルスイーツなど6品。東京・南青山の成澤由浩シェフが監修し、11月の月替わりメニューとして通常運行の長崎コース(佐世保-長崎)でも提供されている。

 杵島郡白石町の川久保カホルさん(73)は昨年に続いて有機栽培レンコンを納品している。「ジャンボタニシやアブラムシを手で取り除くのは大変」と栽培の苦労を振り返り、「こんなにおいしくてきれいな料理にしてもらい、続けてきてよかった」と喜ぶ。

 有機栽培ニンジンが初めて採用された「そらの菜園」(唐津市)の加茂宇宙(たかみち)さん(33)は「ハウスでの慣行栽培より育つのに時間がかかり、収量も少ないが、味の濃さには自信がある」。現在は首都圏向けのインターネット通販が中心といい、「九州の客に知ってもらう絶好の機会」とPR効果を期待する。

 或る列車は、明治時代に九州での運行が構想された「幻の豪華列車」のデザインを受け継いだ2両編成。2015年8月から大分、長崎両県で運行している。県内の特別運行は昨年に続き2回目。

県内の沿線16駅で歓迎イベント

 23日に特別運行する「或る列車」の佐賀コースでは、県内の沿線16駅で歓迎イベントが開かれる。お土産として県内の特産品を利用客に配り、佐賀の魅力をアピールする。

 長崎県のJR佐世保駅から佐賀駅を経由して唐津駅までを往復する。県と県観光連盟は、唐津駅で県産日本酒と有田焼「香酒盃(こうしゅはい)」のセット、佐賀のり味のポテトチップスを配る。車内では鍋島や万齢などの日本酒、武雄市産レモングラス紅茶を当日限定で提供する。

 沿線の住民が利用客に手を振るイベントも各駅で予定している。有田や肥前山口、小城駅などでは地元キャラクターの「セラミー」「ビッキー」「こい姫」などが見送りを行うほか、皿山踊りや面浮立、キッズダンスも披露する。

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