齊藤商店店舗兼主屋の外観=佐賀県教育委員会提供 

齊藤商店店舗兼主屋内の「トラス組」=佐賀県教育委員会提供 

齊藤商店の吹き抜け=佐賀県教育委員会提供 

 国の文化審議会(馬淵明子会長)は17日、小城市小城町にある羊羹(ようかん)の原料となる砂糖の卸業店舗「齊藤商店店舗兼主屋」を登録有形文化財にするよう林芳正文部科学相に答申した。羊羹に関わる建物の登録は村岡総本舗の「羊羹資料館」に続き2例目。地元銘菓の小城羊羹の繁栄と昭和初期の面影を色濃く残す町家として評価された。 

 齊藤商店は小城町の「蛭子(えびす)町」と呼ばれる小城鍋島藩の町人地の一画に、1927(昭和2)年に建てられた。明治初期から羊羹製造が始まると、一帯は歓楽街として発展し、羊羹店に砂糖を卸す商売で大繁盛した。木造二階建てで三角形の骨組み(トラス組)による大きな屋根の造りが特徴。ガラスを多用し、内部に吹き抜けを設け、当時としては洋風を意識した開放的な建物になっている。

 県内の登録有形文化財は42カ所107件となる。小城市内ではJR唐津線小城駅に続き9件目。小城羊羹協同組合の村岡安廣理事長は「2階建てとしては非常に高い建物で当時は町のランドマークだった。数少なくなった羊羹関係の建物が文化財に指定されるのはうれしい」と喜んでいる。

 文化審議会は齊藤商店を含め188件を答申した。

このエントリーをはてなブックマークに追加