バラやカーネーション、かすみ草などを組み合わせた「佐賀RK1号」のフラワーアレンジメント

試験栽培されている「佐賀RK1号」。ピンクの大輪が特徴で、一般的なキクと同じ条件で栽培できる=佐賀市川副町の佐賀県農業試験センター

 佐賀県農業試験研究センター(佐賀市川副町)は、キクの新品種「佐賀RK1号」の育成、普及に取り組んでいる。淡いピンクで一般的なキクよりも花が大きいのが特徴。キクは県内で最も多く栽培されている花き品目で、一般的に仏花としてのイメージが強いが、アレンジメントなど多様な用途が期待される。既に品種登録を出願しており、早ければ本年度中にも登録される見込み。

 佐賀RK1号は赤紫色の品種「花秀芳(はなしゅうほ う)」と、白色の主力品種「神馬(じんば)」を交雑して2005年度に生み出された佐賀県のオリジナル品種。選抜や栽培試験、商品性評価などを重ね、昨年2月に品種登録を出願した。

 一般的なキクの花は直径4、5センチなのに対し、佐賀RK1号は平均13センチ。ほぼ同じ大きさの神馬に比べて花弁の数は1・5倍とボリュームがあり、開花した状態での出荷に向いている。

 ピンクは花の大きい品種では少なく、淡い花色のため他の草花と合わせやすい。茎も固いことから、センターはブーケやフラワーアレンジメント用としての提案も視野に入れる。

 栽培期間は11月上旬から4月頃までで、温度や肥料、電照などの条件も一般的な品種とほぼ同じ環境で育てられる。現在はセンターのほか、県内10戸の花農家で試験栽培しており、昨年から試験出荷・販売も行われている。今年もまもなく出荷が始まり、都市部の市場では「色合いが使いやすい」との評価を得ているという。

 センター野菜・花き部の坂本健一郎研究員は「キク農家以外にも栽培に関心を持っている生産者がいる。現場の声を聞いて普及を進めていきたい」と話す。

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