農業経営者や新規就農者らが、それぞれの取り組みについて語り合った特別講演会=佐賀市のグランデはがくれ

 佐賀大学大学院農学研究科が社会人や就農経験者などを対象に開いている特別課程「農業版MOT(技術経営)」の特別講演会が、佐賀市で開かれた。農業経営者や新規就農者らが「食・農新ビジネスの展開と人材育成」をテーマに、新たな挑戦をした背景や今後のビジョンなどについて語った。

 佐賀市川副町の古賀信一郎さん(47)は、ブランドトマトとして近年注目されている「光樹とまと」を栽培している。一般的な品種より収量が少なく技術的にも栽培が難しい品種だが、「自分で食べておいしいものでないと人に提供したくない」と説明。トマトを使った加工品も手掛けており、農業の魅力を「いろんなチャレンジができる」と表現した。

 ホテル勤務から転身して就農2年目の西寄大智さん(35)=佐賀市大和町=は、農業の仕組みが分からず、土地の取得にも苦労した就農当初を振り返り、「農業は人の縁が必要。若手の組織に入って助けてくれる仲間を見つけることが新規就農の早道」と話した。

 現在は乳幼児にも安心して食べてもらおうと、スモモの減農薬栽培を勉強している。「子供や若い人たちが農業をやりたいと思えるよう、楽しく仕事をして背中を見せていきたい」と思いを語った。

 農業版MOTは高度な農業技術経営管理者の育成を目指す教育。女性農業者や金融機関の担当者、福岡の農業経営者なども登壇し、九州農政局の下條龍二生産部長が九州の概況や農業支援策について説明した。

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