西山田農園の取り組みについて説明を受ける県農政審議会の委員たち=佐賀市大和町

ミカンの栽培状況について説明を受ける県農政審議会の委員たち=佐賀市大和町の赤坂みかん

 佐賀県農政審議会(会長・有馬進佐賀大学農学部長)が佐賀市大和町で開かれた。審議会の委員約20人が、休耕地を生かした観光農園や生産履歴管理の徹底に努める直売所などを視察し、農業による地域活性化の取り組みを探った。

 審議会は農政推進に関する知事の諮問機関で、学識経験者や農林業団体の代表、県議会議員などで構成する。先進事例視察として、町内でブランドミカン「あんみつ姫」を生産する赤坂みかん、観光農園や農業体験施設を営む西山田農園、道の駅「大和そよかぜ館」の3カ所を回った。

 西山田農園では、池田博司代表がブルーベリーや古代米の栽培、そば打ち体験などの取り組みを紹介し、近年は海外からの観光客も増えてきている状況を説明した。

 池田代表は建設会社も経営しており、増え続ける地域の耕作放棄地を活用しようと、2005年に農業生産法人を設立した。当時は企業の農業参入は珍しく、「信用し、納得してもらうのに苦労した」と振り返った。今後はイノシシ肉の加工、商品開発にさらに力を入れていく考えを示し、委員はイノシシ肉の調達方法や年間の取扱量について質問していた。

 審議会では、県が15年に今後10年間の農業施策の基本方針と数値目標を掲げた「食と農の振興計画」について、昨年度の取り組み状況などが報告された。

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