無料通信アプリ「LINE」の運営会社と長野県は16日、県内の中高生を対象にLINE上で悩み相談を受け付けた結果、2週間で390人から計547件の相談が寄せられたと発表した。いじめや自殺に関わる深刻な内容もあった。県の電話相談に昨年度子どもから寄せられた相談は259件で、会員制交流サイト(SNS)活用の有効性が示されたとしている。

 県の担当者は「子どもにとって身近な問題の悩みが多かった」と強調。LINEの江口清貴公共政策室長は「小さいトラブルの段階でも気軽に相談できる。子どもたちを救う可能性がある」と述べた。

 長野県によると、事業は9月10~23日の2週間、午後5~9時の4時間実施。カウンセラー10人がLINEを通じて子どもからの相談を受けた。うち女子からが約6割を占めた。

 内容別では「交友関係・性格の悩み」が119件で最も多く、次いで「恋愛」83件、「学業・進学」48件、「いじめ」は45件、「不登校」は3件。数人から「自殺したい」などの相談もあった。

 事業に関わった臨床心理士の杉原保史京大教授は「若者のコミュニケーションツールはSNSに比重が移っており、こうした現状に即した相談態勢を構築していくべきだ」と指摘した。

 LINEは、SNSを通じたカウンセリング手法の確立に向けた協議会を近く立ち上げ、来年度には10~20の自治体と連携して事業展開する予定という。【共同】

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