長時間労働を是正する取り組みについて、意見交換する味の素九州事業所と佐賀労働局の担当者ら=佐賀市諸富町の味の素九州事業所

 佐賀労働局(松森靖局長)は13日、「働き方改革」を積極的に進めている事業所として、佐賀市諸富町の味の素九州事業所(従業員175人)を視察した。現場で仕事を分担・共有する体制を整え、長時間労働の是正や休暇の取得率を高める取り組みなどを確認した。今後、県内企業などに紹介し、労働環境の改善に役立てていく。

 

 同事業所は2017年度の労働時間を前年度から80時間短縮する目標を設定。残業を前提としない勤務態勢づくりを進めている。具体的には、社員ごとの業務内容や作業時間などを記入したボードを職場に掲示。予定よりも作業が遅れている場合、別の社員がサポートする体制を整えた。

 社内会議は勤務時間内に行い、始業前や終業後には緊急時を除き、メールを含む社員への連絡を控えるよう徹底。休みを取得しやすくするため、各社員の休暇希望日も現場で共有している。

 こうした取り組みにより、16年度の総実労働時間は前年度より113時間少ない1905時間となり、目標を1年前倒しして達成した。残業時間は同24%削減し、有給休暇の取得率は9割を超えたという。

 視察は、11月の「過重労働解消キャンペーン」月間の一環で実施した。事業所を訪問し、担当者と意見交換した松森局長は「業務の範囲を明確にして労務管理しており、模範となる取り組み。多くの企業に紹介したい」と話した。

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