衆院選後の政局の展望について講演する共同通信の小渕敏郎政治部長=東京・内幸町の日本プレスセンタービル

 中央省庁の佐賀県出身者や県内勤務経験者らでつくる「かすみがせき佐賀会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の第70回例会が16日、東京・内幸町の日本プレスセンターで開かれ、共同通信の小渕敏郎政治部長が講演した。衆院選後の政局に関し、「間違いなく来年9月の自民党総裁選と安倍首相の宿願でもある憲法改正が焦点になる」との見通しを示した。

 小渕部長は、総裁選について「安倍首相の無投票3選は考えにくく、石破茂氏の出馬はほぼ確実」と述べた。一騎打ちにより石破氏に批判票が集まるのを嫌う首相側が、本来は御法度である閣内からの野田聖子総務相の出馬を容認する可能性もあるとした。

 憲法改正では改憲勢力の維持を重視し、2019年夏の参院選前までに「発議に持ち込む」と語った。来年通常国会で自民案を提出、同年秋の臨時国会での発議と、19年通常国会で発議し夏の参院選とダブルで国民投票する2パターンを挙げ、「最大のハードルは衆院選で議席を減らした公明の説得。参院選とのダブルはのみにくいだろう」との見立てを示した。

 小渕部長は次の衆院解散にも触れ、「20年秋の東京五輪後が最有力で、21年9月までの総裁任期を全うしようとする。改憲を成し遂げていれば、五輪後に退陣もあり得る」と話した。

 例会には約40人が参加した。懇親会では中尾座長があいさつし、厚生労働省の蒲原基通事務次官による乾杯の音頭で歓談した。

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