文部科学大臣賞を受賞した飯盛清彦さん。走った記録は毎日ノートに記録している。=佐賀市の佐賀清和中学校

さが桜マラソンで柳川春己さん(左)の伴走を務める飯盛清彦さん=2015年4月、吉野ケ里歴史公園

 障害者が生涯を通じて教育やスポーツなどに親しめるよう支援を行った人に贈られる文部科学大臣表彰に、元小学校校長の飯盛清彦さん(62)=佐賀市=が選ばれた。20年以上、視覚障害があるマラソンランナーの伴走者を務めたことなどが評価された。

 飯盛さんはアトランタパラリンピック(1996年)のマラソン競技で金メダルを獲得した柳川春己さんの伴走を、94年から務めた。直前には週4回の練習を共にするなど、メダル獲得に大きく貢献。競技外でも、柳川さんと共に県内の学校や公民館で教育講演を行い、障害者の活動支援の周知や普及啓発にも尽力している。

 柳川さんと知り合った当時、フルマラソン2時間33分台の記録を持っていた飯盛さん。柳川さんの鍼灸(しんきゅう)治療院を訪れた時、練習法などについて質問を受け、「その熱意と人柄に魅力を感じた」のが、伴走を引き受けるきっかけになった。以来、小学校教諭として働きながら勤務後に週に2回、練習をサポートした。現在も2人の交流は続き、練習を共にした回数は1200回を超える。

 「学校以外の部分で受賞したのは自分らしい」と飯盛さん。「柳川さんだから続いた」と巡り会いに感謝した。

 「障害者の生涯学習支援活動」についての大臣表彰制度は本年度創設された。表彰式は12月7日、東京都千代田区の文部科学省で行われる。

このエントリーをはてなブックマークに追加