夫昭雄さんの遺作展を企画した時子さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 7年前に亡くなった美術教師で洋画家の古賀昭雄さん(享年63)の遺作展が、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。企画した妻時子さん(63)がアトリエから選び、昭雄さんの思いのこもった作品が会場を飾る。19日まで。

 昭雄さんは、佐賀大特設美術科を卒業後、県内の中学、高校などで美術教師を務めながら制作活動を続け、1979年には日展入選。佐賀美術協会会員など作家としても評価を受けた。

 生前、個展はやらないと言っていた昭雄さんだが、アトリエには残された作品がずらり。昭雄さんの画家仲間からの勧めで、時子さんが昨年から1年をかけて、作品を選び作品解説をつづった。

 会場には力強くも優しい作品が並ぶ。「親仔」は牛の親子をモチーフに、赤を基調にした色使いで家族の温かさを想起させる。「トレド遠景」は、スペインの古都トレドを印象的な黄色で描ききった。昭雄さんが好きだった花の絵も、小品ながら生命力あふれる筆致を見せる。

 時子さんは「いろんな方に支えられながら、1年間楽しみながら用意してきた。故人の絵から何か感じてもらえたら」と呼び掛けている。18、19日午後3時からは、時子さんとハーモニカ仲間による演奏もある。

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