創業以来、技術力を高め、品質第一でものづくりにまい進してきた会社の歴史を解説する唐津プレシジョンの野口誠常務取締役。

 工作機械メーカー唐津プレシジョン常務取締役の野口誠さん(65)は、1909(明治42)年の創業以来、技術力を高め、品質第一でものづくりにまい進してきた歴史を解説した。新たな発想を生み出すために感性を磨き、顧客に寄り添う気持ちを持ち続けることの大切さを訴えた。

 野口さんは冒頭、唐津市北波多にあった芳谷炭鉱の機械部門として創業し、戦時中は戦艦大和の主砲の砲身などを製造した歴史を説明した。歯車などの機械部品を作る工作機械を世界各国に納入している実績を披露し、「お客さまや市場の声に耳を傾け、何に困っているのか考えることが大切。それが開発のヒントになっている」と話した。

 また、良い機械を作るには、勉強に力を入れるだけでなく、感性を鍛えることが大切だと強調。「空気抵抗が少なかったりする良い製品は、見た目にも美しくスマートに見える。ものをきれいだと感じたりする感性は若いときにしか鍛えられない。普段の生活で音楽や絵画に親しんで」とアドバイスした。

 田中優真さん(16)は「知識を高めるだけでなく、人を思うことで製品が生み出されていることを初めて知った。将来は自分の得意分野だけでなく、人の役に立てるという視点も持って職業を選びたい」と目を輝かせた。

このエントリーをはてなブックマークに追加