さがデザインを取り入れた面談室で賞状などを手にする担当者=佐賀県庁

 政策の立案や事業の実施などにデザインの視点を取り入れる佐賀県の「さがデザイン」の取り組みが、本年度の「グッドデザイン・ベスト100」を受賞した。縦割り組織を脱却してクリエーターの意見を取り入れる仕組みもつくり、ありきたりになりがちな行政のアイデアに独創性を生み出していることが評価された。

 さがデザインは2015年に策定した県の総合計画を進める上での考え方として打ち出した。担当部門が政策の構想段階から部署間の枠を超えて関わり、検討の中でのユニークな発想や独自の着眼点をそぎ落とさずに生かす役割を担う。佐賀とゆかりのある外部のデザイナーやクリエーターら約100人のネットワークも構築しており、必要に応じてアドバイスを受けて政策に反映させる。

 県庁内に整備した面談室は県産木材の活用とともにデザインを導入した。板材を連続して取り付ける「ルーバー」をS字型にしたり、テーブルにも曲線を用いたりして焼き物やバルーンにちなんだ「円」を表現している。旧知事室を開放した「県庁CLASS」では、子どもたちの学び場というコンセプトを基に、階段状の座席を設けて映像やパネルで知事の仕事に触れる体験型施設にした。

 グッドデザイン賞は国内唯一の総合的なデザイン評価の仕組みで、特に高い評価を得た100点が「ベスト100」に選出されている。さがデザインを担当する宮原耕史参事は「クリエーティブの視点を重視する取り組みを評価されてうれしい。施策にデザインが加わることで心地良さが生まれ、豊かさにつながる」と話す。

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