事業により整備された白石町福富地区の海岸堤防(提供)

 杵島郡白石町福富地区の海岸を保全するため、12年にわたり続いてきた国営事業がほぼ終了した。台風や高潮で生じる農作物被害などを防ぐため、古くなった海岸堤防を修復したり、かさ上げした。

 農水省直轄事業として2006年度から実施してきた海岸保全施設整備で、福富地区の海岸堤防約7・5キロが対象。同地区や旧白石町の農地や宅地3010ヘクタールを高潮や台風から防護するため、79億円を投じて堤防や波返し工のかさ上げ、盛り土による安定強化、消波ブロックの設置などした。

 対象地区では1946年度から79年度にかけ、国営有明干拓事業で干拓堤防を造成。築造から約30年がたち、軟弱な地盤や台風、高潮の度重なる襲来により、堤防の低下や老朽化が見られ、冠水などによる農作物の被害が生じていた。83年から県営海岸保全施設整備事業で堤防を補強・改修してきた。95年の阪神淡路大震災を機に耐震対策が必要となり、事業規模の大きさから国の直轄事業となった。

 福富地区は干拓によってできた農地でコメやタマネギ、レンコンなどが盛んに生産されている。15日に白石町で完工式があり、山口祥義知事らが出席した。

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