佐賀新聞社が実施した県民世論調査で、九州電力玄海原発(佐賀県東松浦郡玄海町)の再稼働に反対と答えたのは49・4%、賛成は42・8%だった。反対が上回るのは2年連続だが、賛否の差は縮まった。4月に山口祥義知事が再稼働に同意し、3号機は来年1月、4号機は同3月の再稼働に向け準備が進む中、県民の中にはなお反対の声が根強くあることが浮かび上がった。

 再稼働の反対は賛成を6・6ポイント上回った。反対は前年比1・4ポイント下がった一方、賛成は3・5ポイント増えた。

 女性は反対が54・3%で賛成36・4%を大きく上回る一方、男性は反対43・7%、賛成50・4%で、男女で賛否が逆転している。年代別では40代から70代以上が反対が多かったのに対し、10代~30代は賛成が多数派を占め、特に20代は賛成が75・9%に上った。

 地域別(16市郡)に見ると、玄海原発に隣接する唐津市など5市郡で賛成が多数を占め、立地する東松浦郡、30キロ圏で市長が再稼働に反対の伊万里市、人口が最も多い佐賀市など10市郡では反対が多かった。多久市は賛否同数だった。

 職業別では公務員、主婦、パート・アルバイト、無職、その他で反対が多く、農林漁業、商工業・自営、会社員、団体職員、学生は賛成が上回った。

 将来の原発の在り方では、「将来的にゼロ」が42・2%で最も多く、「即座にゼロ」は6・3%だった。「減らして維持」は26・5%、「現状維持」は22・5%、「今より増やす」は1・5%。

 原発を残す意見を合わせると計50・5%で、脱原発派の計48・5%を上回り、再稼働の賛否とは逆転する。2013、14年は脱原発派が多数を占めたが、15年に逆転し、以降3年連続で原発を残す意見が脱原発より多い。ただ、15年に6・9ポイントあった差は昨年2・5ポイント、今年2・0ポイントと徐々に縮まっている。

 今後も1号機廃炉や使用済み核燃料の処分など課題は山積しており、山口知事は「安全第一。一つ一つチェックをかけ、県民の意見を踏まえながら対応したい」と話す。

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