漢詩コンテストで最優秀賞作品が印刻された石碑。(左から)田原優子市教育長、受賞者の副島陽子さん、審査委員長の石川忠久さん、横尾俊彦多久市長=多久市多久町

 孔子をまつる多久聖廟などの文化遺産を生かし、中国の古典文学に親しもうと毎年公募される「全国ふるさと漢詩コンテスト」の表彰式と公開講座が、多久市多久町の東原庠舎で開かれた。今回は「夏」をテーマに市内外から過去最高となる346作品が集まり、最優秀賞に佐賀市の副島陽子さん(85)の「懐熊本城震災」が選ばれた。

 コンテストは今回で19回目。漢詩研究で国内第一人者の石川忠久・元二松学舎大学長が審査長を務めた。公開講座の講師も兼ねた石川氏は「コンテストで入賞を目指すなら、選者の目を引くような言葉を丁寧に表現しなければならない」と、愛好家に漢詩創作のこつを説明した。

 地震で荒廃した熊本城を詠んだ副島さんの作品について石川氏は「ありきたりな題材なのに、『残像』との言葉を使うことで城の惨状を素直な感情で表現している」と評した。作品が石碑となって設置された副島さんは「多くの方に支援していただいた成果が実った」と喜びの言葉を述べた。

このエントリーをはてなブックマークに追加