「タクア」雇用契約先送り

 多久市が公設民営で再生を進める温泉保養宿泊施設「タクア」(旧ゆうらく、北多久町)が、11月上旬に予定していた入社式を延期し、約20人との雇用契約を先送りしていることが13日分かった。施設地下室の漏水対策に関し「市側の対策が不十分で運営開始のめどが立たない」と採用者に説明している。延期期間は明確にしていないという。

 関係者によると、入社予定者は運営管理業務などを担う。10月17日付で採用者宛てに「入社日等のご案内」として11月1日午前10時からタクア内のホールで開催すると明記していた。差出人は「タクア代表取締役 里元勝久」と記され、会社印はなかった。

 案内状には、10月下旬に入社前面談の日時を示し、その際に「雇用契約書および入社書類の配布」と記されていた。実際に面談に訪れた40代の男性は、同社幹部から漏水の件を初めて聞かされ、「市から回答を待ち、後日連絡する」と雇用契約は先延ばしされた。今月11日に女性事務社員から電話があり「市側から満足いく回答を得られなかった」として「あなたは(雇用を)どうされますか」と尋ねられたという。

 市は漏水について、10月の施設引き渡し書に「引き続き対策に応じる」と盛り込んでいた。13日の市議会勉強会で現状を報告、本格的な修理に向け工法など対応策を練っていると説明した。

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