有田焼を収蔵する4カ国の学芸員らが有田との関わりなどを紹介した「国際学芸員サミット」=有田町の県立九州陶磁文化館

 有田焼を収蔵する海外美術館の研究者が集う「国際学芸員サミット」が11日、有田町の県立九州陶磁文化館であった。ドイツ、フランス、アメリカ、タイ4カ国の博物館館長や学芸員ら5人が、展示の状況や有田で制作の現場を見た感想などを語り合った。

 江戸時代から欧州などに輸出され、珍重された有田焼の歴史に触れてもらおうと、佐賀県が昨年に続いて企画した。九州陶磁文化館の鈴田由起夫館長をコーディネーターに、ドレスデン美術館(ドイツ)、ギメ東洋美術館(フランス)などの学芸員らが参加した。

 発表では各館で収蔵する有田焼の来歴やコレクションの概要を解説。タイのバンコク国立博物館には、江戸時代末に有田焼の輸出を独占した久富家の「蔵春亭三保造」の銘が入った品が多数あることなどが紹介された。

 学芸員はサミットを前に、同町の柿右衛門窯や今右衛門窯を見学。「17世紀から続く焼き物作りへの情熱や労力を、帰国後は来館者に伝えたい」などと話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加