好生館の歴史や鍋島直正公についての講演があった「鍋島直正公記念好生館シンポジウム」=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀県医療センター好生館の創立日を記念した「鍋島直正公記念好生館シンポジウム」が10日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀であった。医療関係者や市民ら約300人が講演を聴き、同館の歴史や創設者である直正公の業績など知識を深めた。

 直正公の創設の精神を広く知ってもらうとともに、県の地域医療を支える同館のさらなる発展を目指そうと初めて開催。東京理科大副学長の浅島誠氏、陶芸家の井上萬二氏、佐賀大特命教授の青木歳幸氏、徴古館主任学芸員の富田紘次氏の4人が講演した。

 このうち、青木氏は「幕末期から明治期の好生館」の演題で、直正公が藩校・弘道館内に医学寮を創設した時の様子や、同館が輩出した相良知安らが日本の近代医学の基礎をつくったことなどを説明。医師免札制度や種痘など国内に先駆けた取り組みも紹介した。

 また富田氏は17歳で藩主となり、幕末のトップリーダーとして藩政改革を断行した直正公の業績を挙げ、「藩内の風通しが良くなったことで反射炉製造など大事業の成功につながった」などと評価した。

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