サッカー・サガン鳥栖が発足して、今年で20年。ホームタウンの人口で比べれば、全国で1番小さなクラブだというのに、トップリーグJ1を舞台に堂々たる戦いぶりを見せてくれている。来季のJ1残留も早々と決め、今年の夏には下部組織のユース(15歳以下)が日本一を奪い取ってみせた◆次戦、18日の試合では20周年記念ユニホームが来場者にプレゼントされる。コンセプトはサバイバル(生き残り)で、濃緑色の迷彩柄に「挑戦し続けるクラブでありたい」という決意を込めた。これを着込めば、サガン・イレブンへの声援にも一段と熱が入ろう◆こちらのイレブンも、目が離せない展開になってきた。米国が抜けて、日本やカナダなど11カ国となった環太平洋連携協定(TPP)、いわゆるTPPイレブンである。トランプ大統領の離脱表明で空中分解かと思われたが、残り11カ国だけで「大筋合意」にまでこぎつけた◆もちろん、11カ国は最終形ではなく、米国の復帰を促す作戦である。イレブンの動きに、米国側も「日本向け輸出の逆風になる」と気をもんでいるようだ。トランプ政権は各国との個別交渉に持ち込む構えだが、日本は切り崩しに耐えられるか◆サガン鳥栖を率いるフィッカデンティ監督のサッカーは「堅守速攻」。サッカーも外交も、やはり戦略がものを言う。(史)

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