意見交換しながら佐賀宣言の文案をまとめ、採択したアジア湿地シンポジウム=佐賀市のグランデはがくれ

 佐賀市で開催中のアジア湿地シンポジウム(環境省など主催)は10日、湿地沿岸の生態系保全の取り組み強化などを盛り込んだ「佐賀宣言」を採択した。諫早湾干拓事業などを踏まえ、「大規模開発で深刻な影響が出ていることも含め、有明海の歴史と調査から学び続けている」とした。来秋ドバイで開かれるラムサール条約の締約国会議で宣言を報告し、各国に湿地保全の協力を求める。

 宣言は8項目あり、湿地を有する地域や自治体の連携、協力の推進や「都市の湿地」の保全と再生、「責任ある湿地観光」の奨励などを掲げている。視察した有明海の現状や議論を踏まえ、宣言を採択した。

 日本湿地学会会長の島谷幸宏実行委員長は「有明海を世界に向けて発信できた。沿岸地域による活動報告もあり、相互に連携、協力することが大切との認識を共有できた」と佐賀市で開かれた意義を総括した。

 日本で25年ぶり2回目となるシンポジウムは7日開幕し、26カ国・地域の研究者や環境保護団体のメンバーら約450人が意見交換した。11日午前10時から東与賀文化ホールで公開シンポジウムを開き、終了する。

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