金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で、日本人4人の初公判が10日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)で開かれた。3人は起訴内容を認め、木下憲一被告(65)=仙台市=は「密輸するとは知らず船に乗った」として無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、元中国籍の伊藤武被告(29)=東京都江戸川区=が中国側と日本側の通訳で、山崎聡被告(42)=青森県むつ市=が陸揚げした金塊を車で運搬する役を担い、濵本勝治被告(46)=同=と木下被告が小型船の甲板員を務めたとした。

 論告では「極めて組織性が高く計画的な犯行で、いずれも必要不可欠な役割を果たした」と述べ、伊藤被告と山崎被告にそれぞれ懲役1年6月と罰金50万円、濵本被告に懲役2年と罰金50万円を求刑し、金塊の没収も求めた。

 弁護側は最終弁論で「従属的な関与にすぎず、反省している」などと述べ、それぞれに執行猶予付きの判決を求めた。

 木下被告は3人と公判が分離された。

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