ヨドバシカメラの店舗に並ぶ4Kテレビ=6日、東京・秋葉原

ギルト・グループがオープンした期間限定の実店舗=9日、東京都港区

 年末商戦が本格化し、インターネット通販を含めたボーナスの争奪が熱を帯びている。家電では低迷していたテレビ販売が、高画質の4Kが手ごろな価格になって復調傾向だ。だが伸び悩む個人消費に対応するため、各社は秋にイベントを乱発しており、需要先食いの反動も懸念される。

 ネットで海外ファッションの格安セールを手掛けるギルト・グループは7日から、来月9日までの約1カ月間、東京・表参道に実店舗を初めて構えた。定価販売となるが人気ブランドを週替わりで取り扱い、一部新作では先行販売も実施。おしゃれに敏感な層への知名度を実店舗で高め、通常のサイト販売に弾みをつける考えだ。

 ネット通販大手のアマゾンジャパンも6日から年末セールを始めた。「ネットショッピングが最も盛り上がる」(担当者)のが例年この時期で、規模は年々拡大。今年は値下げ商品を昨年の約2倍の2万点に増やした。

 東京・秋葉原のヨドバシカメラでは4Kテレビがずらりと並ぶ。店舗の担当者は「今年は価格が下がり、お客の関心も高い」と話す。対応するブルーレイレコーダーも好調に推移している。

 調査会社GfKジャパンによると、11月のテレビ販売全体に占める4Kの割合は初めて6割を超えた。売れ筋の価格が16万円程度にまで下がっており、消費者が流れているようだ。

 ただ、業界は消耗戦の様相だ。10月末のハロウィーン商戦に続き、イオンなどが11月下旬に米国の慣習にならって「ブラック・フライデー」と呼ぶ激安セールを仕掛けるなど、値引き合戦が続いている。百貨店などの関係者からは「例年、秋から冬にかけては無理に値引きしなくても売れる時期だったのに」との恨み節が漏れる。【共同】

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