命の貴さを訴えた清水誠一郎さん=佐賀市の城西中学校

 中高生を対象にした「命の大切さを学ぶ教室」(県警本部など主催)が10日、佐賀市の城西中であった。殺害で長女を亡くした清水誠一郎さん(47)=熊本県熊本市=が「命に大小はなく、平等に与えられている。悩んだり苦しんでいる人に手を差し延べるような人になって」と呼び掛けた。

 清水さんが長女心ちゃん(当時3歳)を亡くしたのは6年前。スーパーマーケットのトイレで男子大学生に殺害され、翌日、近くの用水路で遺体として発見された。今でも悲しみが癒えることはなく、「命は、奪ったり傷つけるためにあるものではない」。講演の最後には亡くなる直前に撮った写真を見せ、目を赤くして訴えた。

 神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件にも触れ、「苦しんでいる人は言葉ではなく、何かのサインを出している。気づいたときには声を掛ける勇気を持ってほしい」と語りかけた。

 全校生徒約400人が耳を傾けた。同校は「いじめゼロ宣言」活動に取り組んでおり、野田泉姫さん(15)は「どんな命も失われてはいけない。学校でも、どんなことでも話し合える環境をつくっていきたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加