7代目として酒造り年を迎えた小松大祐さん=唐津市相知町の小松酒造

 酒造りをやめていた蔵を再興して20年。「万齢」で知られる小松酒造(唐津市相知町千束)の社長兼杜氏(とうじ)小松大祐さん(50)が12日の秋の蔵開きで、新酒鑑評会に出品してきた20年間の大吟醸酒を“蔵出し”する。

 東京の大学を卒業し証券会社に勤務していた小松さんが帰郷して、酒造りを始めたのは1998年。焼酎ブームに加え、ディスカウント店の安売り攻勢に追い込まれていた頃で、小松さんの酒造りの20年は日本酒の復活そのものと重なる。

 鑑評会用の大吟醸は雫搾(しずくしぼ)りで毎年50本作り、半分を出品、残りは一切販売せず、蔵内で低温保存してきた。4年前、先代大伍さんの通夜の際、最初の年に仕込んだ1本を親族で飲んだところ、「なかなかいけた」と小松さん。節目の今年、一般開封を思い立った。

 蔵開きでは「大吟醸バー~小松大祐20年の歴史」と銘打ったコーナーを設置。一升瓶1本2万円前後で、「ほぼ原価」の1杯(45ミリリットル)500円で販売する。

 初年8千本だった出荷量は3万5千本に増えた。65%が佐賀県内で消費され、北九州や熊本まで含めると九州が80%を占める。酒造りの現場を見てもらいたいと始めた蔵開きも18年目。8人の従業員たちと来場を待つ。午前10時から午後4時まで。電話0955(62)2408。

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