船生簀=織田さん宅で

 前回の取材をしていたときに会った鹿島市の男性(85)が「”生簀船(いけすふね)”って知っとるね」というので、あとで見せてもらった。20年ほど前に先輩の船を参考にして自作したそうで、博物館に展示してあるものとは違い、材料に意外なものが使われていた。

 底と天板は稲の苗を育てるときに使うプラスチック製の網状に穴が開いている容器を切断したものだった。水はけはいいし腐食しない。長さ90センチ余りの船べりは、穴をいくつも開けた杉板を使ってあり、いい具合に浮くわけだ。高さは21センチで最大幅は32センチだった。

 昔はよく釣れていて、船から釣れば一貫(3.75キロ)以上は釣れていたので、生け簀をよく使ったそうだが、だんだん釣れなくなってきて10年ほど前から使わなくなったと。たまに50匹余り釣れるが、たいてい10~20匹のことが多いらしい。(写真家・中尾勘悟=鹿島市)

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