岸田君の乗った車いすで段差を乗り越える練習をする児童=鳥栖市の旭小

 鳥栖市の旭小(庄嶋巌校長)で4年生約160人が車いすテニス体験を通して福祉について学ぶ授業が8日から2日間の日程で始まった。初日は段差を車いすで乗り越える介助方法などを学んだ。

 講師役は鳥栖市のプロテニスコーチの吉永寛和さん(41)と、車いすテニスに約1年前から打ち込んでいる小城市の晴田小5年岸田星那(せな)君(10)。

 児童たちはマットを重ねて作った段差を、岸田君の乗った車いすを工夫しながら上り下りさせて、車いすの扱い方を学んだ。

 続いて、岸田君が作文を読み上げた。生まれつきの病気で足が動かないため「車いすが僕の足」と表現し、学校で困ったときは「友達が助けてくれるのでとてもありがたい」と紹介した。車いすテニスと出合い、「身体が不自由でもスポーツができることを知ってもらえたらいいなあ」とメッセージを贈った。

 児童からは「坂道はどうやって登るの」「トイレやお風呂はどうしているの」など次々に質問が出た。「他に好きなスポーツは」との問いに、岸田君が「野球」と答えると「わーっ」「すごい」と歓声が上がった。この後、児童代表が車いすテニスを体験した。9日は4年生全員が挑戦する。

 岸田君は晴田小以外で自分のことについて話すのは初めてで「とても緊張したけど、熱心に聞いてくれた」と笑顔を見せた。旭小の井田佑志(ゆうし)君(10)は「車いすの扱い方がよく分かった。外で出会ったら、習ったように声を掛けたい」と話していた。

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