人間とオオカミの頭部を持つ「双頭の人形」=佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリー

映画に出演する人形たちと辰政さん=佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 球体関節人形作家の辰政(梅崎政幸)さん(73)=佐賀市=が、同市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリーで亡父・辰夫さんの油絵と辰政さんの人形を展示している。100号サイズの風景画など23点と精巧な球体関節人形30点が並び、独特の空間を演出している。12日まで。

 佐賀大特設美術科卒の辰政さんは、東京でアニメの仕事に携わった後、神奈川県で小学校教諭になって油絵や日本画を描いていた。酒場で偶然出会った人形作家の四谷シモンさんに12年間師事して球体関節人形を学び、教諭を勤め上げた13年前に佐賀へ帰ってきた。

 来年2月に佐賀で撮影が始まる映画「双頭の人形」(原作・脚本・監督・演出、川浪秀之さん)で使われる人形17体も会場を彩る。物語で大きな役割を果たす人形「双頭の人形」は、独特な化粧を施した人間の首元から荒々しいオオカミの頭部がのぞき目を奪う。

 20年前に亡くなった父の作品と自身の人形を並べる「最初で最後の父子展」と辰政さんは言う。絵への情熱がほとばしる父の作品に「自分はまだ父を超えられていない」と目を細めていた。

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