町有地に建てられた「不法建築物」として強制的に撤去される倉庫=神埼郡吉野ヶ里町

 神埼郡吉野ヶ里町は6日、町有地に建てられている個人の倉庫などを「不法建築物」として行政代執行で強制的に解体撤去する作業を始めた。

 撤去対象は木造平屋建ての倉庫(延べ床面積30平方メートル)とユニットハウス(同約13平方メートル)。解体費用は町が立て替えて所有者に請求する。ユニットハウスは所有者が自主的に撤去するとしている。

 町建設課によると、町は町有地の借地料と建物撤去を求めて2012年に提訴。15年に借地料の支払いを命じる判決が下された。町は建物の自主撤去を求めてきたが、住民が「土地は譲ると言っていた」と主張して拒否していた。

 町は16年に佐賀地裁に建物収去命令を申し立て、今年3月21日に認められた。これを受け同30日の臨時議会に撤去関連予算案を提案したが、説明不足などを理由に否決された。その後、全員協議会などで説明し、7月の臨時議会で再提案、可決された。事業費は290万8千円。

 町建設課は「代執行は厳しい選択だった」とし、住民の家族は「もっとしっかりと話し合いをしていればよかったのに、行政の怠慢だ。怒りしかない」と不信感を示した。

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