金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で、中国籍の3人の公判が7日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)で開かれた。検察側は林〓(並の上の点がない文字)山被告(43)に懲役2年6月と罰金150万円、林子忠被告(41)と盛夏被告(46)に懲役2年と罰金50万円をそれぞれ求刑し、金塊の没収も求めた。弁護側は第三者の中国人が金塊の所有者と主張し、本人が裁判への参加を申し立てる意向があることを明らかにした。

 検察側は論告で「極めて組織性が高く、綿密に計画が練られた金塊ビジネスの一環。3人はいずれも必要不可欠な役割を果たした」と指摘した。「金塊が没収されずに還付されれば、再び犯罪グループの手に戻る」と強調した。

 刑法19条は、犯人の所有物を没収の対象にしている。金塊を巡って林〓(並の上の点がない文字)山被告は、摘発を免れたとされる中国側の首謀者の男が、広東省深〓(ツチヘンに川)市にある会社の代表者から借りたものと主張している。検察側はこうした主張を、没収を免れるための虚偽の弁解と捉え、「金塊を実質的に支配していたのは中国側の首謀者。代表者も共犯者と認められ、金塊の所有者であったとしても刑法19条の要件を満たす」と強調した。弁護側は「公訴事実にないことを断ずるのは適正な手続きではない」と反論した。

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