ふるさとスケッチ・山田直行さん

 秋風に誘われて友人と「巨石パーク」のスケッチに出掛けた。標高350メートルの山道は、そう甘くはなかった。軽装での入山を反省しながらも、自然の造形の神秘に感動の連続。

 天に向かって起立する石「烏帽子石(えぼしいし)」。平安時代の貴族がかぶった帽子に似ていることからその名が付いた。高さ二十五尺(約7.57メートル)あるという。他にも神頭石(じとうせき)」(形が神様の頭に似ている)、「道祖神石(さやのかみいし)」(道往く人たちを守る神様)、「御舟石(みふねいし)」(神代の昔、大海原を石神様が当地への航海に使用なされた舟)など、17の巨石にそれぞれの石神様の呼び名といわれが付いている。

 佐賀市大和町下田山中に集中して点在する古代ロマンの巨石群。今、新たなパワースポット「巨石パワー区」として親しまれている。

 櫨(はぜ)紅葉 天そそり立つ 烏帽子石

(佐賀女子短期大学名誉教授)

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