視覚を遮るゴーグルとゴールボールを使って競技を紹介する浦田理恵さん=小城市のドゥイング三日月

 パラリンピックのゴールボール金メダリスト浦田理恵さんの講演会が7日、小城市のドゥイング三日月であった。自身の日常生活や選手としての経験を紹介し、ミスを恐れないことの重要性や相手を思いやる気持ちの大切さを訴えた。

 浦田さんは網膜色素変性症という難病で20歳の時に左目を失明。右目も明るさを感じる程度になった。教師になる夢を失い、一時は引きこもりになる時期もあったが、ゴールボール(鈴の入ったボールを転がし、ゴールに入れる3人制の球技)と出合い、そこから猛練習を積んで日本代表に。2008年の北京パラリンピックに日本代表として出場すると、守備の要として活躍し、12年のロンドン大会で金メダルを獲得した。

 講演で「目が見えなくなってから新しいことに挑戦する大切さを知った」と振り返った浦田さんは、「できない理由を探すのではなく、どうすればできるようになるのか、常に考えを巡らせて」と呼び掛けた。

 福岡のチームでゴールボールに取り組む佐賀県立盲学校高等部普通科3年の古賀建成さん(18)は「自分もパラリンピックを目指して頑張りたい」と浦田さんの話に刺激を受けた様子だった。

 講演は県教育委員会が主催。県内の中学、高校で運動部活動を指導する教員や外部指導者らに向けた研修の一環で開かれ、約160人が聞き入った。

このエントリーをはてなブックマークに追加