第55回佐賀県文学賞(県芸術文化協会主催)の入賞・入選者が6日、発表された。一般の部の小説部門では佐賀市の生野鶴三さん(56)=本名・藤崎博明=の作品「三百六十(サブロク)」が選ばれ、昨年に続く連続の一席に輝いた。 

 随筆部門は、基山町の古庄たみ子さん(74)=本名・古庄民子、短歌部門は唐津市の新納玲子さん(77)、川柳部門は佐賀市の原田隆子さん(62)=本名・原田隆子=が、それぞれ初の一席となった。詩部門は佐賀市の桑田窓さん(47)=本名・前田健一=が3回目、俳句部門は多久市の大石ひろ女さん(68)=本名・大石廣子=が2回目の一席に選ばれた。

 一般6部門は前回より13点少ない453点、小学生から高校生までのジュニア部門は287点増の1769点が寄せられた。中学生の短歌の応募が前年より269点増えた。入賞、入選(秀作・佳作)者数は一般が156人、ジュニアが152人だった。

 小説一席の生野さんの作品「三百六十(サブロク)」は、定時制高校に通う在日コリアンを主人公に、単車に乗ることで、日常の悶々(もんもん)とした思いを払拭(ふっしょく)しようとする姿を描いた。昨年に続く一席に生野さんは「すごく驚きました。前回よりも、リズム感など粗さはかなり少なくなった。納得のいく作品に仕上がったのでうれしい」と受賞を喜んだ。

 表彰式は18日午後1時から、県庁で行う。一般の部小説一席の生野さんの作品は九州芸術祭文学賞の県代表作品となる。

※一般部門の一席受賞者の喜びの声は、17日に紹介。

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