小森田地区の女浮立。着物姿の女性たちの中で、勇壮な天衝の舞を披露した=神埼市千代田の冠者神社

激しく乱舞する崎村地区の獅子舞=神埼市千代田の冠者神社

 県内で珍しい「女浮立」などが奉納される秋季大祭が3日、神埼市千代田町崎村の冠者神社であった。奉納は5年ぶりで、あでやかな着物を身にまとった女性たちが鉦(かね)などを打ち鳴らす中、巨大な天衝(てんつく)を頭に身につけた角田智史さん(20)=久留米大3年=が力強く舞った。

 

 千代田町崎村の小森田地区の女浮立は、25年に1度の大祭で奉納されてきた。ただ「間隔が長すぎると、世代が変わり伝承できないのでは」という懸念などから、1957年以降は、より確実な継承を目指して5年おきに奉納している。天衝の舞は82年から納めるようになったという。

 この日、天衝を舞った智史さんは「父親が初代を担っていたので自分もやりたい」と志願。練習は約1カ月前から始め、週2回程度1時間半ずつ、歴代の先輩たちから教えを受けた。

 「プレッシャーはあったけど、自分が主役」と大勢の人が見つめる中、勇壮な舞を披露して大役を務めた智史さん。「やりきってすっきり。みんなに伝統を継承していきたい」と話す智史さんの姿に、父親の英規さん(53)は「頼もしくもあり、同時にうれしくもあった」と喜んだ。

 女浮立に先立って、ことし9月に神埼市の「市歴史まちづくり遺産」に認定された崎村地区の獅子舞の奉納もあり、会場からは大きな拍手が起こっていた。

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