佐賀銀行の箱崎支店(福岡市東区)に8月、窃盗目的で侵入したとして、建造物侵入罪に問われた住所不定、無職牟田口和彦被告(29)に対し、福岡地裁は12日、懲役10月(求刑懲役1年2月)の判決を言い渡した。

 判決理由で竹村昭彦裁判官は「作業服を着て清掃員を装い、事前に入手した暗証番号を利用して解錠するなど計画的な犯行で悪質」と指摘。事件の実行犯と判断した一方、共犯者の計画や指示に従っていた事情を踏まえて「関与は従属的だった」とした。

 牟田口被告は金庫をこじ開けるバールを持って箱崎支店に侵入後、更衣室に隠れる計画だったが、警報機が作動して支店で取り押さえられたことが公判で明らかになった。

 判決によると、牟田口被告は武雄市の造船所作業員田中晃一被告(32)らと共謀し、金庫破りの目的で、8月8日午後4時41分~同5時7分ごろ、箱崎支店に職員専用出入り口の施錠を外して侵入した。共犯者で、同じく実行役の長崎市の無職内川勝被告(38)は5日に福岡地裁で懲役8月の判決が出ている。

 佐賀銀行を巡っては、10月に福岡市城南区の干隈支店から現金数千万円が盗まれた事件に絡み、元行員の吉田淳被告(42)=懲戒解雇=が同僚宅に侵入して同支店の鍵などを盗んだとされ、窃盗と住居侵入の罪で同地裁に起訴されている。

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