チームのメンバーと談笑する久保さん(左から2人目)。念願の出場に、上位を目指す=佐賀市の嘉瀬川河川敷

 熱戦を繰り広げている佐賀インターナショナルバルーンフェスタは今回、新人戦にも注目が集まっている。例年数人で競ったり、該当者がいなかったりしていたが、今年は大学生5人を含む7人が出場。中でも団体職員の久保省子さん(38)=佐賀市=は念願の初出場を果たし、憧れの舞台でタイトル獲得に意欲を燃やしている。

 

 新人戦「ルーキーオブザイヤー」は、日本選手権の初出場者やライセンス取得3年以内の選手が対象で、バルーニストの「登竜門」と位置付けられている。2014年に世界チャンピオンに輝き、現在も世界ランク2位(1月時点)につける藤田雄大選手(栃木)も07年に出場して優勝を飾り、飛躍の一歩となった。

 「やっと自分の番がきた」。ルーキー7人の中では最年長の久保さん。物心がついた時から父と自転車で出掛け、パイロットに向かって地上から手を振っていた。「バルーニストは遠い存在で、自分が乗れるとは思わなかった」と振り返り、「今度は自分が空から手を振る側に回った。ここからが選手としてのスタート」と張り切る。

 一般財団法人「県環境科学検査協会」に勤務し、07年3月に気球パイロットのライセンスを取得した。ただ、大会には所属チームの有力選手を優先的に出場させていたことなどから、日本選手権の参加資格を満たせず、10年間「ルーキーオブザイヤー」の出場機会に恵まれなかった。

 「ようやく巡ってきたチャンス。飛べるフライトは全部満点を取る気持ち」と意気込む久保さん。大会2日目までで、ルーキーの中では5位。「仲間のサポートを頼りに、上を目指したい」と奮起する。

 県内からは久保さんのほか、佐賀大学熱気球部から富澤三世選手(23)と横松鈴菜選手(22)が出場、それぞれ2位と6位につけている。バルーンフェスタ組織委員会の中島丈晴常任理事(43)は「昨年の世界選手権ではベテラン勢が多く出場し、裏方に回るルーキーも多かった。最近では学生チームも盛り上がってきている」と、パイロット層の底上げに期待を寄せる。

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