伊万里市の山中に設置した監視カメラで撮影したニホンジカのオス(佐賀県提供)

 佐賀県伊万里市の山林でニホンジカの生息調査をしている佐賀県は設置した監視カメラで、角の生えたオスを確認した。シカによる農作物への影響はイノシシより大きく、県内には生息していないとされてきただけに関係者は困惑する。監視を続け、繁殖の可能性などを調べる。

 県生産者支援課によると、3月に伊万里市木須町の山あいの採石場でシカのオス2頭が目撃されて写真も撮影されたのを受け、周辺の5地点に計17台の監視カメラを設置した。6月以降、数回にわたってシカのオス1~2頭が撮影され、最初に目撃されたシカと同一とみられる。

 シカの足跡やふんとみられる形跡も確認されているが、特定には至っていないという。「道路にシカがいる」などの目撃情報も寄せられており、今後監視カメラの設置場所を変えて調査する。メスは確認されておらず、同課は「生息数増加の懸念が生じれば、農業や林業での被害の恐れが出てくるので捕獲などの対応も必要になる」としている。

 目撃情報の提供を呼び掛けている。問い合わせは県生産者支援課、電話0952(25)7113へ。

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