小城市職員の不祥事を受け「歯がゆい思い」と語る江里口秀次市長=小城市役所

 佐賀県小城市は、前商工観光課長が市観光協会幹部の委任状を偽造した動機について、課長職と協会事務局長職の兼務による多忙さを理由に、役員改選の登記変更を怠っていたと説明した。

 3カ年度にわたる登記を今年8月中に一括して済ませようと、協会幹部と同じ姓の印鑑を庁内から集めるなどして、部下に書類作成を指示したという。

 「清水竹灯り」の収支決算を巡り、欠損の一部を市の公金を流用して補てんした事実については、職員間で関係書類は閲覧するものの、課長決裁だったため上級管理職のチェックは行き届かなかったという。

 前課長は、江里口秀次市長が旧小城町長時代の2002年4月に商工観光課に配属されて以降、15年にわたって観光行政に携わったベテラン。佐賀県内外から数万人が集うようになった「清水竹灯り」の仕掛け人でもあった。こうした実績もあり、書類に目を通した全員が、職務倫理に反すると感じながら判を押さざるを得なかったという。

 江里口市長は「小城の商工観光のプロとして頑張ってもらいたいとの思いで異動させずにいたが、逆にこういう結果を引き起こしてしまった」と悔やんだ。

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