小城市職員の不祥事を受け、謝罪する江里口秀次市長ら(中央)市幹部=小城市役所

 佐賀県小城市観光協会の役員改選の登記変更を巡り、市の前商工観光課長の男性(55)が協会幹部の委任状を偽造して住民票を無断で入手するなどしていた問題で、市は2日、前課長を停職6カ月と総務課副課長への降格、不正に関与した副課長ら3人を戒告とする懲戒・分限処分を発表した。前課長は「職を辞して責任を取りたい」として同日、依願退職した。江里口秀次市長は会見で「管理監督の責任を取りたい」と述べ、12月定例議会で自身の処分に関する議案を提出する考えを明らかにした。

 懲戒審査委員会の答申を受け、市が1日付で処分した。前課長に加え、監督責任を問われた産業部長の50代男性と、偽造に関与した商工観光課副課長の40代男性と係長の40代女性が処分された。手伝った同課職員2人は懲戒処分ではなく口頭での訓戒とした。

 小城市によると、前課長は観光協会の事務局長を兼ねていた2015年~17年、計3回の役員改選があったが登記変更を怠った。今年8月、役員ら18人分の就任承諾書や辞任届、住民票の委任状計25枚を偽造した。自分で書類に押印したり、副課長ら課員4人に署名させたりした。

 また、昨年11月に小城町で開かれた実行委員会形式のイベント「清水竹灯り」を巡り、前課長が不適切な会計処理をしたことも明らかにした。来場者から徴収した協力金が見込みを下回ったため、課長決裁で無断で約90万円を支出するなどして埋め合わせたという。

 江里口市長は市役所での会見で「多大な迷惑をかけたことを心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 不祥事は観光協会職員の内部告発で9月中旬に発覚、市が調査を進めていた。

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