フグと同じ猛毒のテトロドキシンを持つヒョウモンダコ

尻尾の付け根に強力な毒バリを持つアカエイ

群れで移動するため投げ釣りで続けて掛かることも多いゴンズイ。背ビレ、胸ビレに強い毒トゲを持つ。

サビキ釣りで釣れることも多いハオコゼ。背ビレや胸ビレなどに毒トゲがある

背ビレをはじめほとんどのヒレに毒トゲがあるアイゴ

 手軽にできるサビキ釣りなど、秋は家族で釣りに出かけたい。海釣りはいろいろな魚が釣れる楽しみもあるが、危険な魚もいるため、見知らぬ魚を釣り上げた時は用心を。ヒレのトゲなどに毒を持ち、刺されると危険な魚もいる。子どもが好奇心で触ってしまうこともあるので、知らない魚や生き物には絶対触らないように心掛けたい。

 ハオコゼは、防波堤などからの手軽なサビキ釣りでよく釣れる。背ビレや胸ビレなどに毒トゲがあり、刺されると鈍痛が一日ほど続く。色や格好がアラカブに似ているので間違いやすい。成魚でも体長は約10センチ程度。タオルは簡単に貫通するので、無理につかまないこと。安全に針から外して、リリースしたい。

 見た目で注意したいのはゴンズイ。ナマズの仲間で、黒い体に鮮やかな黄色のストライプが縦に走り、口の周りにはヒゲをはやしている。群れで移動するので、投げ釣りで続けて掛かることもある。愛きょうのある姿から、子どもが思わず手にとってしまいそうになることも多い。背ビレや胸ビレに強い毒トゲを持つので要注意だ。

 中でも、船だまりにいたり、波止で釣れる可能性もあるヒョウモンダコは要注意。興奮すると青い輪状の模様が現れるのが特徴。唾液腺にフグと同じ猛毒テトロドトキシンを含む。かまれると呼吸困難に陥り、死に至る場合もある。これまで南日本海域に生息していたが、近年の温暖化の影響もあり、海水温上昇で生息域が北上し九州各地で確認されている。

 アカエイは、投げ釣りやルアー釣りでヒットすることがある。尻尾の付け根に強力な毒バリを持つ。魚体が大きいので、毒の量も多く、刺されると重症化することもある。アイゴは、夏場のチヌ釣りやサビキ釣りで釣れることが多いが、最近では秋にもよく釣れる。背ビレや腹ビレなど、ほとんどのヒレに毒があるので警戒したい。

 知らない魚や、見間違いそうな魚を釣り上げた時は、詳しそうな他の釣り人に尋ねてみるのもいい。釣行時に、魚専用のグリップを持っていくと、毒のある魚への安全な対処もできるので便利だ。

 まるきん本店スタッフの荒木智康さんは「死んだ魚にも毒が残るので、放置せずにきちんと海に返すように心掛けて」と注意を呼び掛ける。(写真提供・まるきん本店)

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