重機の運転席に乗せた「DOKAROBO(ドカロボ)」を遠隔操作する運転士(富士建提供)

遠隔技術で指示を受け、重機を動かす「DOKAROBO(ドカロボ)」(富士建提供)

 特殊土木業の富士建(佐賀市富士町、牧薗博文社長)は、重機を操作する人型ロボット「DOKAROBO(ドカロボ)」を開発した。情報通信技術(ICT)を使って離れた場所からロボットを操り、人の代わりに重機を動かす。ロボットによる遠隔操作は全国でも珍しく、人の立ち入りが困難な災害現場などでの活用を見込んでいる。

 パワーショベルの運転席を再現したコックピット型のコントローラーを独自に開発した。運転士の動きに合わせてロボットが重機を操る仕組みで、リモコンによる遠隔操作よりも作業の精度が高いという。

 ロボットの操作には重機の運転免許が必要。ロボット頭部のカメラから伝送される映像を確認しながらレバーを動かす。最大で200メートル離れた場所から操作でき、国土交通省の実証試験もクリアしている。現在は1機のみで、建設機械のリース会社などを通じて貸し出す。

 業界の人手不足を背景に、ICTによる省力化技術の普及を推進している国交省は「ロボットによる遠隔操作技術の導入は全国でも珍しい。国の施策に沿う新しい技術」と評価する。

 富士建は、ドローンによる測量や施工管理など先端技術をいち早く取り入れ、作業効率の向上や工期短縮に努めている。開発を担当した角和樹専務は、地震や豪雨による大規模災害が九州でも発生していることに触れ「災害復旧は一刻を争う。二次災害の恐れがある場所などで役立ててもらえれば」と話す。

 今後は電話回線を使い、さらに遠方からの操作技術の開発を目指している。問い合わせは同社、電話0952(64)2331。

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