緑綬褒章を受けたあけぼのグループ。左から青木君子さん(81)、小島満子さん(83)、是松紀子さん(78)=唐津市役所

県消防設備安全協会理事長を務め「顧客の安全を守る原点に立ち返り仕事をしたい」と語る椛島繁實さん=佐賀市のエスビック本社

地区の民生委員と学校や行政とのパイプ役も担う山口美智子さん=佐賀市光1丁目

 2017年秋の褒章が2日付で発表された。佐賀県内からは、社会奉仕活動に従事した緑綬褒章に1団体と1人、業務に励んだ人をたたえる黄綬褒章3人、公共の利益に貢献した藍綬褒章4人が受章した。黄綬褒章の椛島繁實さん(71)=佐賀市=ら2人と1団体の喜びの声を紹介する。 

 

 ▽緑綬褒章(1人1団体)

あけぼのグループ

 社会福祉施設等奉仕団体唐津

中尾 良子(79)

   食生活改善推進員武雄

 ▽黄綬褒章(3人)

井手口 勉(53)

 井手口鉄筋代表取締役武雄

椛島 繁實(71)

 エスビック代表取締役佐賀

水田 泰弘(62)

 戸上電機製作所部品製作グループ旋盤工小城

 ▽藍綬褒章(4人)

井樋 勝利(73)

 保護司みやき

川崎 敏光(75)

 民生・児童委員白石

田中 武樹(75)

 保護司唐津

山口美智子(71)

 民生・児童委員佐賀

 

緑綬褒章

老人施設でボランティア あけぼのグループ

■歌って話して訪問35年

 1982年に結成、月1回、唐津市内の特別養護老人ホーム2カ所を訪れる。15人ほどいた会員は入退会を経て今は女性5人、平均年齢は77歳。活動は35年に及び、「やってきたかいがあった」と受章を喜ぶ。

 童謡を一緒に歌ったり、外出が困難な人に「商店街のアーケードがなくなったよ」と町の変化を教えたり。22年前に入会し、3代目会長の小島満子さん(83)は「人の世話が根っから好きとやろうね」とほほ笑む。

 会員2人は軽費老人ホームで暮らし、そこから活動に出向く。年下の世話をすることも珍しくない。「体の動かんくなるまで続ける」と小島さん。入所者の「ありがとう、また来てね」を活力にする。

 

黄綬褒章

「エスビック」社長 椛島繁實さん(71)

■消防設備で安全に貢献

 佐賀市の消防設備業「エスビック」の社長。官公庁や民間企業の設備設置、保守点検などに44年携わり、地域社会の安心安全に貢献してきた。「お客さまの声を聞き、何でもやってきただけ。受章の実感がなくて…」と謙虚に受け止める。

 同社を創業した叔父に誘われたのが業界に入ったきっかけ。火災報知機の代理店販売から始め、現在は消火器やスプリンクラーなど総合的に取り扱う。1989年の多久聖廟の工事が思い出に残り「初めての元請けで、掘削や配管などに苦労した」と振り返る。

 防災啓発などを行う県消防設備安全協会の理事長。「受章は『気を引き締めて仕事をしろ』という激励だろう」と受け止める。佐賀市鍋島町。

 

藍綬褒章

民生・児童委員 山口美智子さん(71)

■幼児期から地道に接し

 23年にわたり、児童委員として子どもたちと触れ合ってきた。活動当初は知名度が低く、委員自身も何をすれば良いのか分からない時期もあったが「自分たちのやれることをやろう」。公園の遊具点検や子どもたちの読み聞かせなど、地道な活動を続けた。

 近年、虐待を受ける子どもや不登校になる子どもが増えていると実感する。「子どもを支援するには、小さいころから接していた方が良い」。日常の関係づくりに、幼児がいる自宅訪問にも力を入れている。

 民生委員や保護司としても活動、「子どもや高齢者と接することで勉強になるし、力ももらう」と笑顔で話す。受章を励みに「できる限り続けていきたい」。佐賀市光。

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