ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの授賞式であいさつする山口祥義知事=東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京

 “山口流”のキャンペーンが国内最大級の広告賞のグランプリを射止めた。佐賀県の山口祥義知事がリーダーとなって作成した動画「知事が妊婦に。」が1日、全日本シーエム放送連盟(ACC)主催のアワードで最高賞の総務大臣賞を受賞した。

 アワードは6部門のうち、広告の成果が問われるマーケティング・エフェクティブネス部門で、2614作品の中から大手企業の有名CMなどを押しのけ、最高賞を獲得した。広域自治体の連携事業の受賞は初めて。「国家的課題に対し、知事自らが地域の枠を超え、公報ではなく、広告という手法でアプローチした点が斬新」と評価された。

 都内で開かれた授賞式で、表彰状やトロフィーを受け取った山口知事は「子育てを頑張り、悩んでいる世界中の女性、男性にこの受賞をささげたい」とあいさつ、共演の宮崎、山口両県知事も参加した。

 受賞作は九州・山口各県と経済界が取り組んでいるワーク・ライフ・バランス推進キャンペーンの一環で昨年秋に作った3分間の動画。子育て中の3県知事が重さ7・3キロの妊婦ジャケットを着用し、家事や仕事をこなしている。16カ国49サイトにアップされ、ハリウッド俳優や海外の大手新聞も取り上げ、再生回数は3500万回を超えた。

 山口知事は「押し付けの公報ではなく、広告として自発的に感じてもらうことを大切にした。『知事がそがんことするな』との反響もあり、まだ課題があるからこそ価値がある」と語った。

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