大幅に水を落とした北山ダム=佐賀市富士町

 脊振山地の北山ダム(佐賀市富士町、三瀬村)の貯水がほぼゼロになっている。農水省九州農政局が実施している防災事業に伴うもので、1日からダム湖の底質と水質の調査や堆積した土砂の除去が始まった。水がなくなるのは堤防の改修工事を実施した2000年以来、17年ぶり。

 北山ダムは佐賀市と小城市の農業用水の水源として1957年完成した。堤防の高さ59・30メートル、幅180メートルで、有効貯水量2200万トン。半世紀が経過して土砂の流入量が建設時の想定を超え、のり面の崩壊やゲートなどの老朽化にも対応するため11~19年度の9年間の計画で防災事業を実施している。総事業費は56億円。土砂は本年度までに計20万トンを除去する。

 今回、ダムの水が農業用水に適しているかを確認する目的で水を落とし、湖底の状況や水の濁り具合などを調べる。10日まで実施し、土砂を取り除く作業なども行う。

 ダムを管理する佐賀土地改良区は「来年の田植え前の5月末までにダムは再び満水になる予定。農業に影響はない」としている。ダムにある県立21世紀県民の森では、水が再びたまるまでボートの貸し出しを休止している。

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